Dartとは?
DartとはGoogleが開発したオープンソースのプログラム言語です。基本的にはFlutterというフレームワークの中で使用する言語として注文を浴びています。
特に以下の3点については公式でも推している特徴です。
UIの構築に最適化されている
ホットリロードや静的解析により効率的な開発が可能
ネイティブアプリやWebなど様々なプラットフォームに対応
上記の特徴を持った非常に高機能なプログラミング言語ですが、Web開発でよく使用されるJavaScriptと文法が似ていたり、オブジェクト指向を用いていることから学習のしやすい言語としても人気が出てきています。
Dartの基本型
Dartの基本の型(Dartで用意されている組み込み型)はこちらの公式ドキュメントに記載されています。
英語に抵抗がない方はこちらを見ていただくのもいいかと思います。
https://dart.dev/language/built-in-types
数値型(int, double)
int ・・・ 64ビット以下の整数値を扱います。AndroidやiOSなどのネイティブプラットフォームでは 2⁻⁶³ 〜 2⁶³-1 までの範囲、WebではJavascriptと同様に -2⁵³ 〜 2⁵³-1 までの範囲となります。
整数値なので、小数点の付かないマイナス数値も使用できます。
void main() {
int a = 23;
print(a);
int b = 37.9; // これは小数だからエラー
print(b);
int c = -12; // マイナスはOK
print(c);
}
double ・・・ 小数点以下を扱うことができます。64 ビット (倍精度) 浮動小数点数が範囲です。
こちらは小数点以下の数値も使用できます。マイナスのつく数値やもちろん整数値も使用可能です。
void main() {
double d = 12.8; // 小数点以下もOK
print(d);
double e = -37.5; // マイナスの小数点以下もOK
print(e);
double f = -12; // もちろん整数もOK
print(f);
}
文字列型(String)
String ・・・ 文字列を扱うことができます。値を定義するときはシングルクォーテーション、もしくはダブルクォーテーションで値を囲む必要があります。
void main() {
String a = 'abcdefg'; // シングルクォーテーションで囲む
print(a);
String b = "qwerty"; // ダブルクォーテーションで囲んでもOK
print(b);
String c = '123'; // 数字が入っているがこれは「123」という文字列
print(c);
String d = '10';
print(c + d); // 文字列を足しているので「12310」となる
String e = 32; // 文字列型なので数値入れられない
print(e);
}
ブール型(bool)
bool ・・・ 真偽値を扱うことができます。trueとfalseのみを定義することができます。
void main() {
bool a = true;
print (a);
bool b = false;
print(b);
bool c = 589; // trueかfalse以外は定義できない
print(c);
}
リスト型(List)
List ・・・オブジェクトのグループを順序付けて定義することができます。オブジェクトには数値や文字列などを使用できます。
void main() {
List a = [1, 36, 109]; // 数値だけを入れたList
print(a);
List b = ['あいう', 'えお', 'abcde', '123']; // 文字列だけを入れたList
print(b);
List<String> c = ['aiu', 123, 'あいう']; // Stringを指定しているので数値は入れられない
print(c);
List d = ['cat', 'dog', 'lion', 'tiger']; // 3番目の「lion」を表示したい
print(d[2]); // インデックスに2を指定すると「lion」が出力される
}
おわりに
Flutterにおける基本的なデータ型について紹介してきました。
他の言語にもあるような型が多いので、比較的馴染みやすいのかなと思います。
まずはコードを書いて使って試してみることが覚えるための一番の近道なので皆さんも頑張りましょう!